スコットランドにおける
ゲール語の使用は
5世紀の
スコット族 (Scots) の入植に始まるとされるが、それよりも前からスコットランドに住んでいたケルト系の
ピクト人 (Picts) もゲール系言語を話していた可能性を指摘されている。そのスコット族は
アイルランドから入植したので、アイルランドとスコットランドのそれぞれのゲール語は同じ起源を持つと考えてよい。
現在、ゲール語を推進する団体が幾つもあり、BBC(
英国放送協会)でもゲール語専門局 Radio nan Gaidheal ならびに同テレビ局の放送時間の一部を充てて多数のゲール語番組を放送しているほか、
スコットランド議会が
2005年から
ゲール語を公文書に使用することになった。また、地域により学校の授業にゲール語を取り入れている学校も数多くあり、スカイ島のゲール語大学スール・モール・オステイク (Sabhal Mor Ostaig) では全授業をゲール語で行っている。
言語としては
アイルランドの
ゲール語(
アイルランド語)に酷似するが、文法的、用法、単語のいずれも違いがある。表記には
ラテン・アルファベットを用い、A、?, B, C, D, E, ?, F, G, H, I, ?, L, M, N, O, ?, R, S, T, U, ? とその小文字が使われる。名詞には性(男性名詞と女性名詞)があり、不定冠詞はない。形容詞は比較級と最上級があり、名詞を修飾する場合は名詞の後ろに置く。数は20進法、名詞は主格、所有格、与格を取り、単数形と複数形があるが、複数形は3以上に用いられる。文章の始めに動詞がくるほか、簡単な敬語表現をもつ。