機能部品としては、ホイールにアルミニウムを多用することで「バネ下」(サスペンションより下の車輪部分)重量を低減させる効果がある。「バネ上」(
サスペンションより上の車体部分)に対しての相対重量として扱う場合もある。また、バネ下重量が軽くなることによって、より路面追従性が向上することや、軽快なハンドリングが行える利点がある。しかし、アルミニウムは鉄よりも
比強度が小さく
疲労特性も異なるので、鋳造アルミホイールの場合は、強度的に相当な余裕をもって設計しなければならないため、スチールホイールと比べての重量的なメリットは全くないといって良い。むしろ、メーカーオプションのアルミホイールなどの場合、純正のスチールホイールより重いことが多い。例えば、
スズキ・スイフトの場合、純正の15X5.5JJ +45スチールホイール(ホイルキャップ付)は重量が一本あたり6.9kgであるのに対して、純正の同サイズのアルミホイールの重量は一本あたり8.2kgである。このように
一部の高価格帯商品(鍛造のアルミホイール)を除いて重量的なメリットはないアルミホイールであるが、
カー用品店等ではアルミホイール全般に軽量化のメリットがあるように謳っていることが多いので、注意が必要である。他にも素材の特性として、スチールホイールとの比較では
腐食しにくい点や、アルミニウムの熱伝導性の良さ・熱容量から、
ブレーキの排熱(放熱)を効果的に行えるメリットもあり 対フェード性は非常に高まる。また、アルミホイールは車の外観をスタイリッシュにみせる重要な部品でもある。また、空力特性上からTOYOTAプリウスではアルミ・ホイールにプラスチックのホイール・カバーを付けている例もある。
このため機能を重視する
スポーツカーでの採用だけでなくその他の一般車両にも広がりを見せており、標準装着または
ディーラーオプションとして多数用意される事は珍しくない。また
自動車用品店では社外品(自動車メーカーではない、第三者メーカーの品)も多く発売されている。
鋳造アルミホイールは、溶かしたアルミニウムを型に入れて冷やし、成型する。鍛造よりデザインの制約が少なく、形状設計時の自由度が高い事からドレスアップ目的で製造される事が多い。これをもって鋳造アルミホイールにはデザイン性の高いものが多い。その反面、十分な強度を保つ為、肉厚にする必要があり、スチールホイールと比較しても重量におけるメリットは少ない。一般的にオプション設定されるアルミホイールの多くは鋳造が用いられている。これは、相対重量のバランスがスチールホイールのそれに近いためでもある。また鍛造に比べて価格も安い傾向にある。
鍛造アルミホイールは、アルミニウムを叩いて(圧縮して)成型する。大量生産が難しいため高価であり、成型時の自由度が低い事からドレスアップ性も低いとされる。しかし、鋳造に比べてはるかに強度が出るため材料の絶対量を減らすことが出来、より軽量に作ることが出来るというメリットがある。その硬度故に引っ張り強度には強いが曲げ強度に弱いという側面を持つ。最近ではあわせる金属の量を調節する等、技術的に改善が進み、そのようなネガティブな部分も解消されてきている。